神戸市中央区 神戸整体ジパング堂
院長 松浦建一先生
《歌うことが体に及ぼす好影響について》
姿勢が健康に影響していることは、皆さんなんとなく感じていることと思います。
そして姿勢は、見た目(=美容)においても、とても重要なことです。
そのために姿勢を良くし ようと、背筋を伸ばす努力をしたことがある 方もおられるでしょう。
しかし、実際に背筋を伸ばしてみると、1 分ぐらいは良い姿勢を維持できるのですが、 3分もすれば元に戻っていることを、多くの方が経験されたと思います。残念ですが、そのやり方では姿勢は良くなりません。
これから「姿勢をよくすることで健康にな ろう!しかも歌を楽しみながら!」というお 話をさせていただきます。
申し遅れました、 私は神戸三宮で治療院を運営している鍼灸師の松浦と申します。
できるだけわかりやすくお話をさせてもらいますね。
姿勢の悪さで思いつくのは猫背ですよね。 猫背は背中が丸まった状態です。
ではなぜ、背中が丸まってしまったのでしょうか?
簡単に言うと、頭の位置が前方に寄ってしま い、頭を背骨が支えきれなくなって丸まってしまっているのです。
本来、土台である脚があり、 その上に骨盤があります。骨盤の真上に頭が乗っていれば、実は筋力を使うことなく、立つことができます。
小学生の頃、手のひらの上に、ほうきを逆 さまに立てて遊んだことがあるはずです。
あの要領で、うまくバランスをとると、筋力が必要ありません。
でも、頭が前方に寄ってしまうことで、バランスを崩してしまい、筋力 で姿勢を維持しようとします。
その時に使われる筋肉は、身体の後ろ側の筋肉です。
後頭部からお尻にかけての筋肉が いつも緊張した状態になります。
それが緩むことなく長期化すれば、やがてコリになっていきます。
特に首は細いので、負荷がより一層かかり、コリが強くなります。
首には重要な自律神経 があり、コリが自律神経の働きを悪くしてし まうと、身体のいろいろな部分の不調につな がっていくのです。その不調には内臓も含まれます。
自律神経は内臓もコントロールしているからです。
また背骨の両脇の筋肉に強いコリがあると、 たっぷりと睡眠時間を取っていても、起床時に身体から重さが抜けません。
腰のコリは当然腰痛につながります。
姿勢が悪いと、様々な病気にまっしぐらなのがわかりますね。
なぜ姿勢が悪くなるかという、お腹に力が入りにくくなっていることが原因です。
じゃあ、なぜお腹に力が入らなくなるかというと
1、首や肩に余計な力が入っている
2、姿勢を維持するお腹の筋肉が弱っている。
この筋肉とはいわゆる腹筋ではなく、お腹の奥の方にある筋肉(以下インナーマッスル)のこと
主に上記二つの理由から、姿勢が悪くなっていると思ってください。
1の首や肩に余計な力が入っているのを緩めるには、軽い体操やストレッチが効果的です。
また、首や肩に余計な力が入る原因には精神的ストレスが多いに関係があります。逆にいうと楽しいことをしていると、こわばった身体がゆるんでいきます。こういったことは経験がおありでしょう。
2のインナーマッスルを鍛えるには、歩くことが最も手軽です。太ももをあげる動作がいいのです。なので、坂道や階段を登ったりするのがより効果的です。
それとお腹からしっかりと声を出すことでもインナーマッスルが鍛えられます。しっかりとお腹から声を出すことは腹式呼吸になっているからです。
ここまで読んで何か気づきましたか?
そう、歌のことを思い出しませんでしたか?
「楽しく歌う」 → 首や肩の余計な力がゆるみ、インナーマッスルが鍛えらる → 姿勢が良くなる → 健康になる
また、一人で歌うのではなく、たくさんの人と歌うことで、みんなの声が重なりその声を聞くことで気持ちがとてもよくなり、相乗効果が高まるのです!
つまり、みなさんが大好きな「みんなで歌う音楽会」が健康につながるのです。
少々つかれていても、「うたごえ」に参加することで、姿勢がしゃんとなり、元気になったというご経験があるんじゃないですか。
そこでより効果的に元気になる方法をご提案させていただきます。
1、「みんなで歌う音楽会」の前に軽い体操やストレッチを行う。それだけでお腹から声が出やすくなります
2、歌うときには、お腹から声を出すことを意識しましょう
3、「みんなで歌う音楽会」の後はお腹に力が入りやすくなっているので、帰りはわざと遠回りしてでも長め(30分ほど)に歩くことで、なおいっそうインナーマッスルが鍛えられます。できれば手ぶら(リュックを背負う)で歩きましょうね
これは「みんなで歌う健康法」と言ってもいいんじゃないでしょうか。
巷にある健康法はつまらないものが多いです。いくら効果的でもつまらないものでは続きることはむずかしいです。
たのしく歌って健康になる「みんなで歌う健康法」は努力することなく続けられますね。
たのしく歌って、若々しい姿勢を保ち、よりより健康生活をおくりましょう。